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【旅本フェア対象】村を守る不思議な神様 / 文 小松和彦、絵 宮原葉月
¥1,300
「なまはげだけが秋田じゃない」 全国一の個体数を誇る秋田県の人形道祖神。その造形に魅せられたイラストレーター・宮原葉月が、独自の解釈で道祖神をテーマに作品を制作。そして郷土史研究家・小松和彦が、現地での聞き取りと文献資料から道祖神の奥に秘められた地域の歴史を掘り起こします。 https://dosojin.jpより ISBの秋田への興味を加速させた本作。(実際に秋田まで道祖神を見に行ったほど、、!) プリミティブでユニークな道祖神に夢中になること間違いなしです。
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【旅本フェア対象】村を守る不思議な神様2〜あきた人形道祖神めぐり〜 / 文 小松和彦、絵 宮原葉月
¥1,650
全国一の個体数を誇る秋田の人形道祖神がテーマの「村を守る不思議な神様」の続編。作り替え等のお祭りの日をのべ13カ所も取材した本作は圧巻のボリューム!カラフルで愛らしさもある宮原さんのイラストとともに、人形道祖神や村の方々、行事の様子を楽しめる一冊です。 https://dosojin.jpより
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【旅本フェア対象】沖縄に六日間 / 図Yカニナ
¥990
誕生日記念として2023年1月に家族で訪ねた沖縄での旅行記録。 旅行って異文化体験とか、ものすごいハプニングが起こってそれが思い出になった話、そういうものが書き記されることが多いと思うのですが、カニナさんの旅行は良い塩梅で生活感が香っていてそれがとても、とてもおもしろい。。!日記好きな人にはもちろん、日記?(はてな)という方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
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【旅本フェア対象】日本の中のインド亜大陸食紀行 / 小林真樹
¥2,420
日本にいながらにして異国気分。 インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタン。 日本に於ける南アジア料理の現在を徹底紹介。 北は北海道から南は沖縄まで、日本各地にたくましく生息するインド亜大陸出身者の生活や宗教・商売を食を通じてリポートした1冊。 専門的なカレー屋だけではなくて、宗教施設の日本各地で礼拝後に振る舞われる食事や、個人的に親しくなった家庭の家庭料理など、知り得なかった情報が盛り沢山。作中に出てくる「食事コミュニケーション」という言葉に思わず唸りました。小林さんが築き上げた食事コミュニケーション力でもって、覗き見させていただける....感謝です。
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【旅本フェア対象】食べ歩くインド 増補改訂版 / 小林真樹
¥4,290
旅行人から刊行されていた小林真樹氏著作『食べ歩くインド』の北・東編と西・南編を合本、それに新たな情報も付け加えた増補改訂版として刊行。 デリー、コルカタ、チェンナイ、ムンバイといった大都市はもちろん、インド全土を巡ったインドの食のリアルレポートです。ビリヤニ、ミールスといったインド料理が日本でも少しずつ定着してきていますが、これらのインド現地での話だけでなく、日本ではほとんど紹介されていないようなインド料理についても多く言及されています。著者の小林真樹氏はインドの食器、調理器具を輸入販売している有限会社アジアハンターの代表であり、いままでのインド旅で得てきたインドの食文化、料理をオールカラー656ページで徹底的に詳解しています。インド料理が好きな読者はもちろん、インドやカレーに興味がある読者には待望の一冊です。 20年の食べ歩きのキセキだと思うとこの厚み(4.5cm)は妥当...!!!
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【旅本フェア対象】本当にはじめての遠野物語 / 富川岳
¥1,980
1910(明治43)年、柳田國男が自費出版で350部を発刊した「遠野物語」。 主人公はいない。長編小説でもない。 ファンタジーでも迷信でもない。 もう一つの世界を巡る、本当のお話。 柳田と喜善の出会い、個性豊かなキャラクター、遠野の地理、 をわかりやすく紐解いていきます。 「願わくばこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」 変わりゆく時代へ、そして変わりゆくわたしたちへのカウンターパンチとして 繰り出された遠野物語の世界をご堪能ください!
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失われた「実家」を求めて / 飯村大樹
¥1,320
両親の離婚と父親の再婚によって突然失われることになった私の実家。 果たしてあの場所は、時間は、一体何だったのだろうか? なんとなく遠ざけていた「実家」という場所を振り返るべく、私は久しぶりに両親に会うことを決めた。家族へのインタビューとエッセイをまとめた一冊。
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夏の感じ、角の店 / 予感 高橋翼
¥1,320
京王線代田橋駅。各駅停車しか停まらない小さな駅の駅前にある角の店『予感』。 ほとんど週末しか営業していないこの店の店頭にひとりきりで立ちながら思うこと、店の運営にまつわったりまつわらなかったりすることについて記した日記のまとめ。 *6月からの約3か月間つけた、ひと夏の営業日の日記 *旅行中の日記 *あとがきにかえてつけた1日分の日記 サイズ:B6 110ページ *著者インスタグラムより
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【サイン本】それはただの偶然 / 植本一子
¥1,540
著:植本一子 自主制作 P182 文庫判ソフトカバー 2024年12月刊 苦しい日々でも、書くことは自分をはげましてくれた。2024年夏から秋にかけ、自らの記憶を振り返りながら書いた文章で、自主制作でははじめてのエッセイ集。星がきらきらしている。 【内容】 *著者ウェブサイトより いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。 生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 もくじ 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表
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AV監督が映画を観て考えたフェミニズムとセックスと差別と / 二村ヒトシ
¥1,320
これからのフェミニズムって? 「普通のセックス」とは? 差別するってどういうこと? 「いい変態」って? セックスしないのが純愛? 痴女や女装子など旧来のジェンダー観を揺るがすAVでその地位を獲得し、文筆家としても活躍する二村ヒトシが、古今東西の映画から愛と性の問題を炙り出すエッセイ。二村ヒトシ、還暦記念にして初のZINEです! <メインで言及される映画> 男女残酷物語 サソリ決戦/毛皮のヴィーナス/オアシス/パトリシア・ハイスミスに恋して/キャロル/紙の月/海街diary /卍/大いなる自由/ニンフォマニアック/オキナワより愛を込めて/ナミビアの砂漠/花束みたいな恋をした *著者ウェブサイトより
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書くためのノートvol.01 / 夜学舎・太田明日香
¥11,000
2022年2月から9月までツイッターで毎日更新したミニエッセイをまとめた1冊 ーー書くことは辛く苦しく投げ出したくなるような険しい道だと思っていませんか。そんなことはありません。この本では私の体験をもとに楽しく、楽に、持続可能にやっていく方法を提案しています。この本が未来の書き手が健やかに書き続けるためのヒントになれば幸いです。(はじめに)より 62ページ、A5、白黒印刷
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書くためのノートvol.02「燃え尽きるまで働かない」/夜学舎 太田明日香
¥1,100
夜学舎・太田さんの「書くことについてのノート』の第二弾は「燃え尽きるまで働かない」 2021年から24年までブログ、ニュースレター等で書いた記事と、書き下ろしを編集しました。コロナ禍をきっかけに仕事でバーンアウトして転職するまでの記録。 目次 『燃え尽きるまで働かない』 はじめに 燃え尽き前夜 燃え尽きと傷つき 別に楽しさで仕事してもよくない? 四〇歳からのハローワーク 評価と仕事 シラフになって それって趣味なの? リセットからアンラーンへ そのままの自分でやるしかない さよなら『MUTTS』の呪い 生き直すために 読者へと至る道 徳を積む 軽出版という希望 あとがき
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生き延びるための犯罪(みち)/上岡陽江
¥2,090
SOLD OUT
著者の上岡陽江さんは東京で「ダルク女性ハウス」という薬物やアルコールなどの〈依存症〉の女性たちの回復と社会的な自立を支援する施設を運営しています。 「回復」とは、薬やお酒への依存が止まることではなく、地域の中で、孤立せずに安心して暮らしていけること。哲学、障害学、社会学ほか各方面に大きな影響を与え続ける彼女たちの実践がまとめられています。 本の中でちりばめられている言葉たちは、わたしが呼んだ本の中でもダントツにやわらかく、やさしい。だからびっくりするくらい心の隅々にまで入り込んできます。 判断をせずどんな些細なことでも話しをきいて相手を知る、困っていることを明らかにして緩和の糸口を一緒に探ることは、依存症のかたと向き合うためだけではなく、話しやすい場所作りのヒントになるうると思いました。
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納豆マガジン
¥2,090
1年半ぶりとなった待望の2号目。 特集テーマは「ひきわりを集めて」。特にひきわりをよく食べる県として知られる秋田県(!)のメーカー取材から地元の人たちの独自の食べ方、レアひきわり納豆など、幅広くご紹介しています。わたし、ひきわりはノータッチだったのですが、アリですね…!昆布混ぜたり、お味噌汁に入れたりと具材と絡みやすくてかなり美味しそう…! 他にも納豆グラビア企画「豆神7」、編集長が納豆を求めて旅をする「なっとりっぷ」、納豆漫画などなど、様々な視点で企画が詰め込まれています 専門的な知識を紹介するのではなく、肩の力を抜いて楽しめる仕掛けが盛り沢山です。納豆好きな方、偏った読み物好きな方にオススメです!
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アウト・オブ・民藝
¥1,650
「「民藝」だから素晴らしいのではなくて、「民衆的」だからこそ素晴らしい」(序文より) こけしや郷土玩具、手芸や家庭内でのレクリエーション的創造など。民藝運動と近しい存在でありながら、「その他」のものとして扱われてきたモノや行為に対する溢れんばかりの愛と探究心に満ちた対話。資料を読み解くことで書き換えられる相関図。民藝運動の「周縁」にスポットをあて、21世紀のモノづくりを考えます。民藝に関心がなくとも楽しめる、資料を集め、読み解き、新たな相関図を作る楽しみに満ちた一冊です。 最近「民藝」という言葉を聞く機会がとても増えました。 「あ〜はいはい、民藝ね。今流行ってますよね」なんてことも言われてしまうかもしれませんが斜め目線な方にこそ読んでほしい! モノ自体の美しさ、民藝運動の素晴らしさについつい焦点を当てがちになところを、もっと引きで見てみるとさまざまな人の繋がりがあって 繋がりを辿っていくと、いわゆる「民藝」と呼ばれてないものや作り手が繋がっていたりする。ずるずると引き込まれていく面白さがあります。
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新百姓宣言 / ている舎
¥1,100
ている舎さん刊行の「新百姓宣言」。 まず、おおもとに「新百姓」という雑誌があってこれが、ドンピシャなテーマの雑誌。効率性や規模の拡大を最優先とする経済の在り方、人間ひとりひとりがそれに順応であるよう求められる巨大な社会のシステムに疑問を持ち、新しい生き方を探求する人々の問いと実践を取材した雑誌です。現在、絶版の0号はwebページで公開されています。気になる方はぜひそちらもご覧ください! (https://www.paradigmshifter.net/) で、編集長おぼけんさんが自身らの活動のエッセンスを詰め込んだ一冊が、新刊「新百姓宣言」。 前半パートでは、おぼけんさんの唱える新しい価値観を写真と共に詩のように綴り、後半パートでは現代のCapitalism(資本主義)に至る社会システムの文脈とその本質や機能不全について考えた上で、「つくる喜び」を最も大切にするCreativitism(創造性主義)というあり方を提示。それに向けた世界観や価値の転回について論じています。 誰もが肌で感じている昨今の行き詰まり感、やりきれなさはシステムに原因があるのかと気付かされ、そこを打破し、転換するのは創造の主体である我々自身なのだと奮い立たされる。でもこれは決して頭にギンギンにハチマキを巻いて、金切り声を挙げていう宣言ではなく、あくまでも自身の中の大切さ、楽しさに注視し、自分が思い描くものを、自らの手でつくってみたい気持ちを大事にしたうえで為される、おおらかな宣言なのです。 さぁ、きょうも体を動かそうと前向きになれる一冊。
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イメージと正体の調査報告 / 村上慧
¥2,200
SOLD OUT
アーティストの村上慧さんは「食事の時、食べているもの自体ではなく、メニューやパッケージに写っているイメージを食べているのではないか。」という仮説をもとに自ら「イメージと正体の調査員」となり、メニュー画像やパッケージの写真(イメージ)と実際に食べたもの(正体)を撮影し続けてきました。この本は調査報告として、両者の写真を見開きに並置したものです。収録された写真は全456組。見比べてみると、イメージと正体には、具材や色味、情報量にさまざまな違いがあることがわかります。膨大なイメージが溢れる時代、私たちはなにを食べているのか?2つの写真の差異からいろいろな考えが広がっていきます。 まず第一声で「こんなに違うっけ?」という一言が漏れて、イメージと実物の差に驚きます。そしてそのことを気に留めていなかった自分に軽くショックを受ける。段々とページをめくって並ぶ写真が多くなるにつれて愉快なリズムが生まれておもしろく感じていく。最終的にはかぶりつくように読み込んでいました。脳みそは「実際に見ている部分と想像で気なっている部分を統合し、一つの現実として映像化している」らしいですが、見ているものと実物は違うということを知っているのと知らないのとでは暮らしの密度が変わりそう。気分転換におすすめの1冊です!
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増補版 にき 日記ブームとはなんなのか /蟹の親子
¥990
2020年から2024年にかけて「日記ブーム」と称され、日記をつけ始めたり、自分の日記を本にしたりする人がそれ以前に比べて散見されるようになったいま、あらためて「日記」そのものや「自主制作の日記本ブーム」について考える、論考風エッセイです。 著者の蟹の親子さんは東京・下北沢にある「日記屋・月日」で店長をやられていて、現在はディレクターとして携わっていらっしゃいます。販売経験、そして自らも日記の作品を出版されている蟹の親子さん。日記に長く携わっているからこその視点が新鮮でおもしろい1冊。 日記が売られていることを懐疑的に感じていらっしゃる方、今から書きたい、何かしら作ってみたいと思っている方に読んでいただきたいっ。そして日記をすでに書いていて販売しているという方には一歩立ち止まって自身の作品と向き合う良い時間になるかと思います◎
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お調子者のスパイス生活シリーズ
¥1,100
子どものころからインドを度々訪れ、インド料理やスパイスと格闘してきた矢萩多聞さんが、スパイスを起点にその記憶や味を語る小さな本。スパイスをめぐる記憶のエッセイと、「読める」レシピ。 わたしが作品の中で密かに注目しているのが突如はじまるスパイスを使った実験。 どのスパイスがどんな風に合うか、多聞さんが体を張って?実験し5段階評価で判定しています。 実験対象は納豆、卵かけご飯、焼き餃子やそうめんまで….多聞さんの好奇心と絶妙なスパイス感覚に脱帽します。 なんとスパイスのおまけ付き! やってみたいけどスパイス持ってないしなぁ〜買いに行くのもなぁ〜って心の声がつつぬけなんですかね。 読んだが吉日。おうちにある食材でぱっと試しに作ってみるが叶っちゃいます。 つまみながらまたエッセイパート読めば、多聞さんのインドでの暮らしがより鮮明になるかも….?! 本好きな方、スパイス好きな方へ少し変わったギフトとしてもおすすめです! (vol.1 赤 クミンシード vol.2蛍光緑 コリアンダー vol.3 ウコン色 ターメリック vol.4 青 カレーリーフ vol.5 ピンク チリ)
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風をとおすレッスン / 田中真知
¥1,540
SOLD OUT
中東やアフリカで長年過ごしてきた著者が、旅の経験や、古今東西のさまざまな文化や文学作品などの例をとおして、人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」を見つめ、そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンの始まりです。 自分の心の中に他者をつくる、隠しておきたいことをそのままに受け入れること、わからなさが世界を彩っていること、自分には見えていない世界があると認めること。 自己と他者、自己と自己のあいだで絡まる糸を、ゆるめていくにはどう考えたら良いのか。田中さんの豊かな経験と秀逸な引用がやさしく私たちを導いてくれます。 生活していると、知らず知らずのうちにいろんなものから呪いのような言葉をかけられていて、自分の声がかき消されていきます。本音なんてわかんなくなってく。 どうやって自分の声が掻き消されていくのか、その仕組みさえ知れば、いつでも自分の声は取り戻せるし、ひいては他人のことを考える余裕ができたり、関係の間合いが取りやすくなるはずです。田中さんの言葉は優しい山の天然水のよう。わたしはぱちゃぱちゃと顔を洗ってさっぱり!とした感覚になったんですが、ゆっくり飲んで体中にしみこませたい、なんて方もきっといらっしゃるはず。とにかく読みやすいのでいろんな方におすすめしたい1冊です。
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わたくしがYES / 松橋一郎(少年アヤ)
¥2,200
本作は、自身のジェンダーやコンプレックスをめぐる生きづらさと向き合い、エッセイなどでジェンダーレスの思いを発信してきたエッセイスト・少年アヤが、初めて本名の松橋裕一郎として綴った、存在の記録。家族、恋人、介護、戦争、故郷、生と死。祖父が亡くなるまでの一ヶ月間、家族と一緒にご飯を食べ、笑い、泣き、家族で祖父を見送った。家族や恋人、自分自身をとりまくすべてを肯定できるまでの愛情の記録です。 「この本を通じてわたしが書きたかったことは、結局存在についてなのだと思う。存在について。ちいさいけどおおきくて、おおきいけどちいさい、わたしのいのちについて。たった三十四歳のわたしに、そこまで立派なことが書けたとは思えない。だけど、ちょっとでも、わたしは、わたしたちはすごいのだと感じてもらえたのなら、これ以上にしあわせなことはない。」(あとがきより) 「わたくしがYES」が入荷した際、ストーリーズで「アヤちゃんの新刊が〜」と投稿してしまってもう消えてしまったのに本作を読みながらとても後悔。少年アヤのお名前での既刊書も読んでいたので親しみが強く出てしまいました……本名で出版された意味、ご本人の覚悟そう言ったものを汲めていなかったと反省です。でもそんなわたしの反省をよそに、松橋さんはどこまでも正直で、大きくて広くてやわらかい。松橋さんが家族と交わしたことばの数々が、無条件にわたしにも降り注いで思わず涙が出ました。大切なお店で何回でも手に取りたいし、大切なひとに何回でも渡したい。(わたしたちはすごいのだ)と何回でも、そして何人もの人と共有したいと思うのです。表紙に描かれたYESみたくいっぱいに、いっぱいに。
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クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書 / 地下BOOKS 小野寺伝助
¥935
2018年に刊行した『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』の続編です。2019年〜2022年までのH.A.Bノ冊子(H.A.B)やPOPEYEWeb(マガジンハウス)での連載、KKV Neighborhoodへの寄稿に、書き下ろしを加えた全31編。 「ユニティ」「D.I.Y」「反差別」「NO WAR」「NO FUTURE」「REVOLUTION」など、考え方やライフスタイルとしてのパンクに通ずる良書を紹介することで、クソみたいな世界で抗い、生きづらい現代にツバを吐いて軽やかに生きるためのパンク的価値観を提示します。 ◾️著者 小野寺伝助 おのでら・でんすけ|1985年、北海道生まれ。会社員の傍ら、パンク・ハードコアバンドで音楽活動をしつつ、出版レーベル<地下BOOKS>を主宰。著書に『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』。 ■目次 1.UNITY 「共に在ること」で抗う 2.D.I.Y 「自分自身」で抗う 3.ANTI RACISM 「知識」で抗う 4.NO WAR 「言葉」で抗う 5.NO FUTURE 「いまここ」で抗う 6. REVOLUTION 「世界を変える」で抗う ■紹介している書籍 『チョンキンマンションのボスは知っている』小川さやか『「国境なき医師団」を見に行く』いとうせいこう/『壁の向こうの住人たち』A.R.ホックシールド/『聖なるズー』濱野ちひろ/『はずれ者が進化をつくる』稲垣栄洋/『ドブロクをつくろう』前田俊彦/『怠惰の美徳』梅崎春生/『結婚の奴』能町みね子/『説教したがる男たち』レベッカ・ソルニット/『ヒロインズ』ケイト・ザンブレノ/『何が私をこうさせたか』金子文子/『フライデー・ブラック』ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー/ 『もうひとつの青春 同性愛者たち』井田真木子/『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ/『牛乳配達DIARY』INA/『テヘランでロリータを読む』アーザル・ナフィーシー/『生き延びるための思想』上野千鶴子/『何でも見てやろう』小田実/『ビリー・リンの永遠の一日』ベン・ファウンテン/『ガザに地下鉄が走る日』岡真理/『脇道にそれる』尹雄大/『ベルリンうわの空ウンターグルンド』香山哲/『現代思想入門』千葉雅也『急に具合が悪くなる』宮野真生子・磯野真穂/『気流の鳴る音』真木悠介/『むしろ、考える家事』山崎ナオコーラ/『うしろめたさの人類学』松村圭一郎/『人新世の「資本論」』斎藤幸平/『ブルシット・ジョブ』デヴィッド・グレーバー/『LONG WAY HOME』カナイフユキ/『ナナメの夕暮れ』若林正恭
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クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書 / 地下BOOKS 小野寺伝助
¥825
クソみたいな世界だなぁ、クソみたいな自分だなぁ、という日々に。 パンク的価値観による、パンク的読書を。 ◾️著者 小野寺伝助 おのでら・でんすけ|1985年、北海道生まれ。会社員の傍ら、パンク・ハードコアバンドで音楽活動をしつつ、出版レーベル<地下BOOKS>を主宰。 ■掲載タイトル 第1章「はみ出す」 「うらおもて人生録」著:色川武大 「アナキズム・イン・ザ・UK 壊れた英国とパンク保育士奮闘記」著:ブレイディみかこ 「断片的なものの社会学」著:岸政彦 「ガケ書房の頃」著:山下賢二 「エリック・ホッファー自伝 構想された真実 」著:エリック・ホッファー 第2章「D.I.Y精神」 「檀流クッキング」著:檀一雄 「あしたから出版社」著:島田潤一郎 「圏外編集者」著:都築響一 「ゼロからトースターを作ってみた結果」著:トーマス・トウェイツ 「壊れた世界で”グッドライフ”を探して」著:マーク・サンディーン 「夜と霧」著:ヴィクトール・E・フランクル 第3章「NO WAR」 「街場の戦争論」 著:内田樹 「憲法九条を世界遺産に」著:太田光・中沢新一 「ぼくらの民主主義なんだぜ」著:高橋源一郎 「一九八四年」 著:ジョージ・オーウェル 「バカボンのパパと読む「老子」」 著:ドリアン助川 「あの素晴らしき七年」著:エトガル・ケレット 第4章「ローカルとユニティ」 「「消費」をやめる~銭湯経済のすすめ~」著:平川克美 「新宿駅最後の小さなお店ベルク」著:井野朋也 「怪しい交遊録」阿佐田哲也 著 「サードウェーブ・コーヒー読本」 著:茶太郎豆央 「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」著:渡邉 格 第5章「破壊と構築」 「サンショウウオの明るい禅」著:玄侑宗久 「いのちの食べ方」著:森達也 「学校で教えてくれない音楽」著:大友良英 「勉強の哲学~来るべきバカのために~」著:千葉雅也 第6章「衝動と行動」 「快楽主義の哲学」著:澁澤龍彦 「へろへろ」著:鹿子裕文 「生きているのはひまつぶし」著:深沢七郎 「人間滅亡的人生案内」著:深沢七郎 「モモ」著:ミヒャエル・エンデ
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私のアルバイト放浪記 / 鶴崎いづみ
¥2,198
「私にとってアルバイトは、ふだん垣間見ることのない社会のいろんな側面を見学する、フィールドワークのような意味をもっていた。」 美大卒業後、創作活動の傍らおよそ15年もの間、いくつものアルバイトを転々とすること15種以上。ときにエプロンをまとい富裕層のお風呂を磨きあげ、ときに雨合羽をはおり水道メータを検針してまわる。数々の職を通して、虎視眈々とつぶさに社会を観察し続けた著者による、社会観察・ノンフィクション・エッセイ漫画です。 数々の仕事を転々と変わってきたという作者の鶴崎いづみさん。ゆるゆるなタッチがクセになる鶴崎さんの作品。過酷なエピソードを見て(やっぱりどんな仕事も大変だよな〜)と思いきや、「楽な仕事だった」と言って終わっていくエピソードもあったり。鶴崎さんの正直さと飄々とした感じが伝わってきて思わずくすり、笑ってしまいます。 リペアスタッフ、水道検針員、青果部スタッフなど、なんとなく内容がわかりそうな仕事から、頭部モデル、DTPスタッフ、梅調査員なんかも。お仕事選びにもセンスが光るなと興味津々で読みすすめました。こうやっていろんなお仕事があることを知ると、世の中はあらゆる人の働きに支えられているなぁと当たり前のことなんですがしみじみと感じます。そして、鶴崎さん独特のお仕事観というか人生観には、絶妙なやさしさがあり癒されます。秋の夜長に読み耽りたい1冊です。